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プレスリリース:92歳の長生き貝、津波を生き延びていた!
【プレスリリース】
92歳の長生き貝、津波を生き延びていた!
~日本最長寿の二枚貝殻が明らかにする地球環境変動~

 ビノスガイ
 ビノスガイの写真。写真の貝の横幅は10cmくらい。
 岩手県大槌町の船越湾で採取されたうちの1つが92歳だとわかった。

メーユ通信10号でも特集を組んでご紹介しました白井厚太朗助教を中心とするグループの研究が、プレスリリースされました。
東京大学大気海洋研究所の白井厚太朗助教、清家弘治助教、杉原奈央子学術支援職員と、海洋研究開発機構の窪田薫研究員、国立歴史民俗博物館の箱崎真隆特任助教、東京大学地球惑星科学専攻の棚部一成名誉教授らの研究グループは、日本沿岸に生息する大型二枚貝「ビノスガイ」(写真)に着目し、その貝がらの古環境指標としての有用性を検証しました。

以下のリンクから、発表内容をご覧下さい。

発表のポイント:
・岩手県大槌町から採取したビノスガイは、2011年の東北地方太平洋沖地震による津波だけでなく、
 1960年のチリ津波も含め2度の大津波を生き延びてきた、92歳という長寿命の二枚貝であった。
・ビノスガイの貝がらの年間成長量は大西洋数十年規模変動と似た変動パターンを示すなど、
 日本周辺海域の過去数百年にわたる気候変動を復元できる方法を確立した。
・今後日本周辺のさまざまな海域のビノスガイを調べることで、長周期の気候変動や水産資源の
 変動のメカニズムをより深く理解できる。


メーユ通信10号では、発表内容を簡単にご紹介しています。合わせてご覧ください。

2017/11/30