お知らせ

一覧 >> 記事詳細

佐藤信彦特任研究員が三陸海域研究論文・岩手県知事賞を受賞
岩手県では、三陸沿岸への研究人材の集積や海洋・水産研究の活性化を図るため、平成21年度から若手研究者を対象に、三陸をフィールドとした研究論文を募集・表彰する事業を実施しています。
令和元年度は、大気海洋研究所 資源生態分野の佐藤信彦 特任研究員が岩手県知事賞を受賞しました。
https://www.pref.iwate.jp/sangyoukoyou/monozukuri/kaiyou/sanriku/1025087.html

【論文タイトル】
 大槌における鳥によるサケ稚魚食害について
【論文要旨】
 近年、三陸沿岸において鳥によるサケ稚魚の食害が報告されている。特に、カモメの仲間がサケ稚魚を多く食べる悪者として注目されているが、その真偽は分かっていない。調査の結果、カモメ科のウミネコがサケ稚魚を狙って河川に集まっているが、その摂餌成功率は低く、食害の程度は見かけよりも低いことが判明した。また、カモメ科を対象とした被害防除を施すと、かえって他の鳥種による食害が助長されてしまう可能性が示唆された。

三陸海域研究論文_R1県知事賞

12月23日に授賞式が行われました。前列右から2人目が佐藤信彦 特任研究員

本研究については、メーユ通信14号、生き物図鑑「ウミネコ」でも、佐藤研究員がわかりやすくお伝えしています。合わせてぜひご覧ください。
http://www.icrc.aori.u-tokyo.ac.jp/teams/whats-happening/newsletter/illustratedbook/



2019/12/24