7月22日(金)東京大学大気海洋研究所にて、共同利用研究集会「南限のサケ研究 -地域性に基づく新たな生物資源像-」が開催されます。
東北マリンサイエンス拠点形成事業に参画している研究者も、事業を通して得られた成果を含め、発表を行います。
プログラムの詳細は、以下のURLからご覧ください。
http://www.aori.u-tokyo.ac.jp/aori_news/meeting/2016/20160722.html東京大学大気海洋研究所 共同利用研究集会
南限のサケ研究 -地域性に基づく新たな生物資源像-■日時:平成28年7月22日(金)10:00~17:30
■場所:東京大学大気海洋研究所2F 会議室
〒277-8564 千葉県柏市柏の葉5-1-5 TEL 04-7136-6009
■コンビーナー:青山 潤・北川貴士・兵藤 晋(東京大学大気海洋研究所)
【開催趣旨】
我が国のサケ・マス研究は北海道に集中している。このため本州・東北地方のサケ個体群については、水温条件や複雑な海岸地形、沿岸海洋構造など主要分布域とは異なる環境にあるにもかかわらず、その地域的生態特性は十分明らかになっていない。分布縁辺部の個体群に関する知見には、サケ科魚類の生態学・進化学研究に新たな視点を提供することが期待できる。一方、サケ・マスに関する民俗学研究も主要産地である北海道と産品を運ぶ北前船の経路にあたる東北・日本海側に集中し、特に北上山地と険しい海浸崖に隔てられた三陸沿岸の情報はほとんど得られていない。
そこで本研究集会では、東北マリンサイエンス拠点形成事業の成果を含め、分布南限域のサケ・マス個体群に関する知見を取りまとめ、その地域的生態特性を明らかにするとともに、民俗学的側面にも焦点を当て、甚大な震災被害を受けた東北・太平洋岸サケ資源の生物・生態学的および文化的価値を再構築することを目的とする。