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【報告】TEAMS公開シンポジウム「東北の海の明日」
3月4日(金)はTEAMS国際シンポジウムに続き、日本語による公開シンポジウム「東北の海の明日」を開催しました。研究報告とパネルディスカッションの二部構成で、第一部「海からのメッセージ」では、3人の研究者による調査研究の報告を行いました。
陸地の様子は目に見えてわかりますが、2011年3月11日のあの時、海の中はどのような攪乱が起きていたのか、またその後はどう変化しているのか……、豊福高志主任研究員(海洋研究開発機構)からは海底生物環境の変遷について報告がありました。
続く北川貴士准教授(東大大気海洋研)は、地震と津波でサケの孵化場も被害を受け、沿岸域の様子も変化している三陸・大槌町で、サケの産卵回帰の行動に変化はないかどうか、バイオロギングという手法を用いた調査を報告しました。
吾妻行雄教授(東北大大学院)は、地震と地盤沈下が藻場に与えた影響と回復過程を調査し、藻場を食い尽くしてしまうウニの食害から藻場をどう再生・保全するか、また痩せたウニの品質改善などの可能性についても提言がありました。
第二部「海研究へのメッセージ」では、多様な立場の方々にご登壇頂き、パネルディスカッションを行いました。司会は科学ジャーナリストの瀧澤美奈子さん。パネリストには岩手県宮古市の牡蠣養殖漁業者・山根幸伸さんと、三重県鳥羽で海洋保護や里海教育など様々な活動をされている、ざっこClub代表・佐藤達也さん、生物多様性わかものネットワークの安藤みゆきさん、そしてTEAMS(東北マリンサイエンス拠点形成事業)の木島明博代表。
それぞれの方から、示唆に富んだ発言が多くありましたが、印象的だったのは研究者と漁業者の双方から、お互いの立場を理解した上で情報を仲介しコミュニケーションを図る「中間説明者(インタープリター)」の存在が求められると声が上がったことです。学生の皆さんからは「現場を見る」ことの大切さや、中間説明者に学生を活用すべきでは、といった発言がありました。地元の海を知る漁業関係者の知見を研究に活かし、また研究で得られた成果を漁業に役立てるため、そうしたコミュニケーションの重要性や活動の継続といった課題が浮き彫りになり、今後の海洋研究について会場の方々と共に考える場となりました。
ご来場頂いた皆様、お運びいただきありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。(S)
記入者:
メーユ
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