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報告・さーもんかふぇ 2014
10月12、13日に盛岡のエスポワールいわてにて、さーもんかふぇが開催されました。北大の帰山教授が中心となって進めてきた企画で、第三回になります。
詳しいプログラムはこちら(Wordファイル)
サケの漁獲が始まっていて孵化場関係者の出席が減り、例年よりも参加者はやや少なかったものの、研究発表の質としては過去2回と比較してより充実しており、問題点が明確になったと思われました。多くの報告の中から、三つ挙げます。
・荒木氏(北大院農):北米にて野生魚と孵化場からの種苗放流魚の自然繁殖力について調べ、種苗放流魚は1世代あたり40%程度自然繁殖力が低下している。何がそのような違いをもたらしているのか、孵化事業がサケの繁殖力にどのような影響を与えているのか等、検討課題。
・塚越氏(岩手大):日本各地で採取したサケ約6000尾について、ミトコンドリアあるいはサテライトDNAという遺伝子を解析した結果、日本のサケは7つのサブグループに分けられる。さらに岩手の場合、前期に上がってくるサケは川ごとに遺伝的に分化しているが、後期になるとそのような川ごとの分化が見えなくなる。この違いをもたらす要因は何か。
・兵藤氏(東大大気海洋研):大槌湾で捕獲したサケに発信機をつけてその動きを追跡した結果を発表。同時に1980年代に当時の海洋研究所・生理学部門の平野教授らがサケの発達段階と塩分適応の関係について行った研究で、約1g程度の稚魚が最も適応性が高いという結果を紹介。種苗放流事業でいつ稚魚を放流するかという課題について、重要な情報を提供。
2 日間の議論を通じ、他にも多くの学術的課題やサケ漁業のあり方、流通の問題提起などがなされました。最後に帰山氏がサケに関わる諸問題は学術的に重要なだけでなく、漁業、生態系サービス、河川環境の保全、環境教育など、極めて多面的な側面を持っていることを示しました。
さーもんかふぇはこうした議論の内容が興味深かっただけでなく、漁業者、研究者、行政、民間から人々が集まり、サケについて多面的に協議する場ということで、東北マリンサイエンス拠点形成事業の企画として極めて有意義であったと思います。K.K.(写真提供:秦 玉雪さん)
記入者:
メーユ
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