日本語 |
English
TOP
お知らせ
プロジェクトについて
プロジェグランメーユとは
岩手県大槌町と国際沿岸
海洋研究センターについて
5つの研究テーマ
参画メンバー
研究内容・報告
研究調査状況
ニュースレター
インタビュー
研究者に聞く
研究成果
研究者の方へ
データの利用について
成果情報の集約について
Top
/
研究内容・報告
/
ブログ
ブログ
活動日誌
>> 記事詳細
試料、乾燥中です
全体会議も終わり、去年のサンプリングで採ってきた試料にようやく着手すべく、大槌湾や三陸沖の堆積物試料の乾燥中。
右上の写真の、アルミをふんわりかぶせたステンレス缶ひとつひとつに試料が入ってます。
試料の乾燥、と言っても方法はいろいろあります。自然乾燥させたり、温めたり、凍らせたり…乾燥方法は、測りたい成分によって変わってくるのです。
この試料は有機化合物や有機炭素量を測定するためのもの。熱をかけると成分の状態が変わってしまったり、室温で置いておくと堆積物中の微生物によって分解されてしまったりするので、凍らせたまま乾燥させる凍結乾燥がぴったり。
乾燥とは、その物体から水分がなくなってカラカラになること。通常は(液体)が水蒸気(気体)になったことを意味します。でも氷(固体)の状態から水蒸気に変化させることができるのが、この凍結乾燥機なのです!(写真左上)
氷(固体)が0℃で水(液体)になり、100℃で水蒸気(気体)になるのは、あくまでも1気圧の場合。富士山山頂では水が沸騰する温度が100℃よりも下がるように、気圧が下がると液体が気体に変わる温度が下がります。その気圧がもっと下がると…?
凍結乾燥機の中は圧力がとても低い状態になっているので、凍った試料を乾燥機に入れてあげると試料中の氷は固体から液体をすっとばして一気に気体に変わることができてしまうのです!この現象を「昇華」と言います。
昇華した氷は凍結乾燥機のトラップ部分で冷やされて、もう一度氷になります(写真左下)。
写真のガラスの奥、氷が壁面についているのですが、これが試料から奪われた水分なのです。日々この氷が育っていくのを眺めるのが凍結乾燥の醍醐味だったりします(^^)
カラカラになった試料(写真右下)はこのあとふるいにかけてすりつぶします。粉塵が舞うのでマスク必須です!
ところで「凍結乾燥」は「フリーズドライ」とも言いますが、けっこう食品でも使われてます。乾燥させたイチゴにホワイトチョコのかかったお菓子がありますが、あのイチゴも凍結乾燥されたもの。
いつか凍結乾燥機で作ってみたいなーと実はこっそり企んでおります。(水川/農工大)
記入者:
メーユ
|
< 前の記事へ
次の記事へ >
東京大学大気海洋
研究所 国際沿岸
海洋研究センター
海と希望の学校
大槌湾海洋環境データ配信
PC用サイトはこちら
携帯用サイトはこちら
(2014年度まで)
TEAMS International Symposium 2016
Click here for downloading the booklet (14MB).