写真2(右上)、A~Cの点で水温・塩分観測を行いつつ、船の底に設置された流速観測器で流速を測ります。これらのデータから、大槌湾の中の海水と湾の外の海水がどのように入れ替わるのか、を詳しく理解することが今回の観測の目的です。
写真3(左下)、流速を測る装置は船の底に設置されているため、撮影はできませんでしたが、こんな機械です。赤い部分から音波を出して海流の速さを観測できます。船の航路に沿って海面付近から海底付近までの流速を測りました。
写真4(右下)は船の巻き上げ機を使って水温・塩分を測る CTD という機械を海中に降ろしている様子です。海水に電気を流してやることで塩分の濃さを測ることができます。A~Cの点で海面から海底付近までの水温・塩分を観測しました。
当日は快晴だったものの、日本の東には台風が接近しており、強い風や高波が心配されていました。幸い、当初の予定通り観測を実施することができました。
今回得られたデータを元に、大槌湾と三陸の海について更に理解を深めていきたいと思います。(仁科 慧)