市民公開講座「さーもん・かふぇ2016」が盛岡において7月1日から2日の日程で開催されました。この催しは今年で5回目となりますが、関東、東北、北海道を中心に行政担当者、種苗孵化放流関係者、漁業者、研究者とサケに関わっている様々な業種の方々にお集まりいただき、今年もセッションとディスカッションが大いに盛り上がりました。 サケは日本における重要な漁業資源です。種苗放流事業の発展により、サケの漁獲量は1975年以降大きく向上し、各県の地域振興に大きく寄与しています。しかし、近年サケの母河回帰率が減少しており、各県関係者の悩みの種になっています。こうした問題意識が高まる中、この公開講座は、忌憚のない意見交換と交流の場として機能しています。 私は、2日目に「サケ稚魚の捕食者として鳥類がどの程度影響を与えているのか」というテーマでお話をさせていただきました。鳥類がサケに与える影響を正確に評価して、食害防止策を提案すること、それが私の役割です。それによって、必要以上に鳥を悪者にしない様に出来たらとも・・・。 日本のサケ漁業の一大基地である三陸から、今後も様々な有用情報発信と交流の深化に寄与していければとてもうれしいです。(M.I) |