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アユの流下仔魚の調査
水温が下がりはじめ日が短くなる9月頃から、アユの産卵期が始まります。毎年この時期になると、岩手県内の河川で、アユの流下仔魚を調査しています。産卵期も終盤の12月にもなれば、気温は1〜2℃くらい、水温はおよそ5℃前後、寒い中での調査です。
川の水に眼をこらしてみても生き物の気配はしませんが、実は水と一緒に、葉っぱなどに混じって、多くの生まれたての魚たちが流れて海へ下っています。
こういう魚たちを「流下仔魚」といいます。その体は透明で大きさはまだ数mm、肉眼ではほとんど見ることができません。季節によって種類は変わり、夏にはハゼ類の、秋から冬にかけてはアユの仔魚たちが海へ流れていきます。
わたしたちがおこなっている流下仔魚の調査では、網で流下物を集め、まずはその中からアユ仔魚を選別・採集し、個体数を数えます。この個体数と水量をもとに、流下した仔魚数を推定することで、おおよその産卵量がわかります。
これまでの調査で、ひとつの河川で毎年数億尾が流下していること、しかし近年では流下仔魚数が減少傾向にあることなどがわかってきました。
今後は調査で得られたサンプルを使い、アユの生態的な変化と流下仔魚数との関係や、遺伝的な変化などを調べる予定です。TK
写真左上:アユの卵は日没頃、暗くなると孵化します。なので調査は夜。流速を測り水深を計り網を入れて採集し、を繰り返します。
写真右上:細い糸くずのように見えるのがアユの仔魚(アルコール保存したサンプル。生時の体は透明です)。体長は約6 mm。
写真右下:アユの産卵期はサケの産卵期とも重なります。調査中にはたまにサケが寄ってくる(写真は2013年のもの)。
記入者:
メーユ
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