採取してきたムラサキイガイは、身と殻に分けます。身は生物にたまりやすい化学物質の分析に用いますが、殻の成分も測るといろんなことがわかるので、保存しておきます。殻の話はまた今度。
さて、殻の大きさを測って、ノートに記録して、てきぱきとむいてきます。分析に使う貝は1個だけでなく、大きさや個体によってたくわえている化学物質の濃度が違う可能性があるので、約30個以上を混ぜています。小さい個体が多い場合は、50個を超えることも!
むいた身はさらにこのあとミキサーにかけます。ミキサーにかけた貝の身はお世辞にも見目麗しいものではありませんが、こうしてばらつきをおさえることでこの地点の代表的な値を得ることができるのです。(水川/農工大)