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大槌シンポジウムについて

大槌シンポジウムの歩み

 通称 ”大槌シンポジウム” は、1981(昭和56)年12月に気象庁の西山勝暢氏によって開催されたときから始まり、その後現在まで毎年続いている "海洋物理学" 及び "気象学" についての研究集会です。東京大学 大気海洋研究所 国際沿岸海洋研究センターの共同利用研究集会として実施されています。

 当初は、三陸沖・オホーツク海・ベーリング海・北太平洋を対象とする海洋物理学の集会でしたが、1989年からは気象学の集会も前後して連続で開催することとなり、今では地球規模スケールの現象も対象にするなど、枠にとらわれることなく実施しています。

 気軽に観測結果の速報や、研究の途中経過を発表できる場として、また、様々な機関に所属している研究者(個人で活動している方もいます)が互いに交流する場として、是非ご参加ご活用下さい。

 大槌シンポジウムの詳しい歴史については
  • 三陸沖海況の研究の発展 ー大槌シンポジウムの20年ー、岩坂直人、月刊海洋、Vol. 32, No. 12, 2000, 793-796.
  • 「大槌シンポジウム」を振り返って ー北方海域研究に果たした役割ー、花輪公雄、月刊海洋、Vol. 32, No. 12, 2000, 808-814.
などをご覧下さい。

 なお、本シンポジウムは、解散した海洋気象学会から長年に渡り多くの支援を頂いていました。また、東日本大震災後は、国際沿岸海洋研究センターの新棟竣工までの間、大槌町からも支援を頂きました。記して感謝申し上げます。

写真

会場外観
2018年からの会場
(国際沿岸海洋研究センター)
震災後の臨時会場
(大槌町公民館)
震災前の本会場
(大気海洋研究所 国際沿岸海洋研究センター

シンポジウムの様子

懇親会


最近のプログラム

 2011年:気象パート海洋パート
 2012年:気象パート海洋パート
 2013年:気象パート海洋パート
 2014年:気象パート海洋パート
 2015年:気象パート海洋パート
 2016年:気象パート海洋パート
 2017年:気象パート海洋パート
 2018年:気象パート海洋パート
 2019年:気象パート海洋パート
 2020年:気象パート海洋パート
 2021年:気象パート海洋パート
 2022年:気象パート海洋パート
 2023年:気象パート海洋パート

これまでの開催課題一覧

開催年度 通算回数 月日 研究集会名称 代表者氏名 参加者数
1981(昭和56) 海1 12.17 〜 12.18 三陸沖の海洋前線に関するシンポジウム 西山 勝暢 23
1982(昭和57) 海2 9.20 〜 9.21 三陸沖の海洋前線に関するシンポジウム 西山 勝暢 86
1983(昭和58) 海3 9.13 〜 9.14 三陸沖の海洋前線に関するシンポジウム 西山 勝暢 69
1984(昭和59) 海4 9.27 〜 9.28 親潮に関するシンポジウム 西山 勝暢 64
1985(昭和60) 海5 9.10 〜 9.11 親潮に関するシンポジウム 西山 勝暢 72
1986(昭和61) 海6 9.4 〜 9.5 日本北方沿岸域および北太平洋亜寒帯域の海流・海況変動 花輪 公雄 78
1987(昭和62) 海7 11.5 〜 11.6 日本北方沿岸域および北太平洋亜寒帯域の海流・海況変動 花輪 公雄 78
1988(昭和63) 海8 9.26 〜 9.27 北太平洋亜寒帯域の水魂特性とその生成・変質機構 大谷 清隆 47
1989(平成元) 海9 9.2 〜 9.27 北太平洋亜寒帯域の水魂特性とその生成・変質機構 大谷 清隆 47
気1 9.27 〜 9.28 東北地方の異常気象と海況変動 浅井 富雄 47
1990(平成2) 気2 9.25 〜 9.26 北日本の異常気象―日本海豪雪を中心に 浅井 冨雄 114
海10 9.26 〜 9.27 北西太平洋の海洋循環と混合水域の海況変動 力石 国男 51
1991(平成3) 気3 9.24 〜 9.25 北日本の異常気象―季節変化の不規則性を中心として 木村 龍治 34
海11 9.26 〜 9.27 北西太平洋の海洋循環と混合水域の海況変動 力石 国男 38
1992(平成4) 気4 9.8 〜 9.9 北日本の異常気象―大気・海洋・雪氷の相互作用を中心として 力石 国男 33
海12 9.10 〜 9.11 亜寒帯循環と北太平洋中層水 友定 彰 46
1993(平成5) 気5 11.16 〜 11.17 ヤマセの研究の過去・現在・未来 川村 宏 72
海13 11.18 〜 11.19 亜寒帯循環と北太平洋中層水 友定 彰 124
1994(平成6) 気6 8.24 ヤマセ現象を構成する各要素の物理過程 川村 宏 16
海14 8.25 〜 8.26 親潮とその周辺海域の構造と力学 岩尾 尊徳 68
1995(平成7) 気7 8.22 〜 8.23 日本の異常気象と大規模大気・海洋循環場 花輪 公雄 40
海15 8.24 〜 8.25 親潮とその周辺海域の構造と力学 岩尾 尊徳 44
1996(平成8) 海16 11.12 〜 11.13 北西太平洋を中心とするグローバルな大気海洋相互作用 関根 義彦 40
気8 11.14 〜 11.15 北太平洋西部亜寒帯循環域の変動と力学 川崎 康寛 41
1997(平成9) 海17 11.17 〜 11.18 日本周辺の北西太平洋を中心とするグローバルな大気海洋相互作用 関根 義彦 40
気9 11.18 〜 11.19 北太平洋西部亜寒帯循環域の変動と力学 川崎 康寛 46
1998(平成10) 海18 8.19 〜 8.20 北太平洋亜寒帯域及びその周辺海域の循環と水塊過 須賀 利雄 40
気10 8.20 〜 8.21 北日本の気象と海象 児玉 安正 20
1999(平成11) 気11 8.18 〜 8.19 北日本の気象と海象 児玉 安正 88
海19 8.19 〜 8.20 北太平洋亜寒帯域およびその周辺海域の循環と水塊過程 須賀 利雄 100
2000(平成12) 気12 8.23 〜 8.24 豪雨と海況 渡辺 明 183
海20 8.24 〜 8.25 北太平洋北西部とその縁辺海の水塊変動と循環 岩坂 直人 183
2001(平成13) 海21 8.22 北太平洋北西部とその縁辺海の水塊変動と循環 岩坂 直人 44
気13 8.23 降水システムと降水変動 渡辺 明 42
2002(平成14) 海22 8.21 北太平洋西部亜寒帯循環系の変動と大気場の関係 三宅 秀男 35
気14 8.22 モンスーンと東アジア(季節サイクルとその変動) 加藤 内藏進 49
2003(平成15) 海23 8.20 北太平洋西部亜寒帯循環系の変動と大気場の関係 三宅 秀男 44
気15 8.21 〜 8.22 モンスーンと東アジア(季節サイクルとその変動)Part U 加藤 内藏進 31
2004(平成16) 気16 8.24 〜 8.25 2003年夏の異常気象に関する研究集会 立花 義裕 44
海24 8.25 〜 8.26 北太平洋における表層水塊過程 植原 量行 52
2005(平成17) 海25 8.31 〜 9.1 北太平洋における表層水塊過程 植原 量行 77
気17 9.1 〜 9.2 冷夏猛暑に代表される夏季異常気象研究の統合 立花 義裕 79
2006(平成18) 海26 8.21 〜 8.22 オホーツク海の変動とその親潮海域への影響 河野 時廣 64
気18 8.22 〜 8.23 西部北太平洋海域における大気海洋相互作用 谷本 陽一 92
2007(平成19) 海27 8.29 〜 8.30 親潮〜混合域の観測研究 ―最新手法の成果と利用 河野 時廣 69
気19 8.30 〜 8.31 西部北太平洋海域における大気海洋相互作用U―黒潮続流域におけるフラックス観測 根田 昌典 79
2008(平成20) 海28 9.10 〜 9.11 親潮〜混合域の観測研究 ―「親潮」認識の再確認 宮尾 孝 54
気20 9.11 〜 9.12 2008中緯度における大気海洋結合に関する数値モデル実験と観測的研究のレビュー 谷本 陽一 50
2009(平成21) 海29 8.19 〜 8.2 北海道周辺から本州東方海域の諸現象とその時間的変動 宮尾 孝 37
気21 8.20 〜 8.21 中緯度大気海洋相互作用における時空間スケール階層構造 谷本 陽一 47
2010(平成22) 海30 8.3 〜 8.4 北太平洋とその周辺海域における循環と水塊過程 岡 英太郎 50
気22 8.4 〜 8.5 近年の北日本を中心とする異常気象に関わる大気海洋過程 本田 明治 58
2011(平成23) 海31 11.11 〜 11.12 黒潮・親潮続流域の循環と水塊過程
※東日本大震災の影響で、秋開催に変更
岡 英太郎 63
気23 11.12 〜 11.13 北日本を中心とした降水・降雪特性に関わる海洋大気陸面過程
※東日本大震災の影響で、秋開催に変更
本田 明治 68
2012(平成24) 海32 8.8 〜 8.9 海洋の熱・物質輸送 〜海盆スケールから微細構造まで〜 纐纈 慎也 61
気24 8.9 〜 8.10 雲・降水・雪氷過程に関わる熱輸送と水循環 中井 専人 64
2013(平成25) 気25 8.26 〜 8.27 大気・海陸面相互作用と氷相を含む雲・降水過程 中井 専人 83
海33 8.27 〜 8.28 北太平洋を中心とした海洋の循環とその変動 纐纈 慎也 67
2014(平成26) 海34 8.26 〜 8.27 北太平洋を中心とする循環水塊過程 豊田 隆寛 85
気26 8.27 〜 8.28 中緯度気象・気候研究の現状と展望 吉田 聡 103
2015(平成27) 海35 9.9 〜 9.10 海洋変動と熱・物質循環 豊田 隆寛 89
気27 9.10 〜 9.11 グローカルな大気海洋相互作用:海と空をつなぐもの 吉田 聡 79
2016(平成28) 海36 11.5 海洋循環に果たすスケール間相互作用の理解
※台風10号三陸上陸の影響で、秋に縮小開催
杉本 周作 21
気28 11.6 東西・南北・上下から見た日本の気象と気候
※台風10号三陸上陸の影響で、秋に縮小開催
西井 和晃 25
2017(平成29) 気29 8.1 〜 8.2 災害をもたらす気象とその背景 西井 和晃 72
海37 8.2 〜 8.3 北太平洋を中心とした海洋表層変動研究の現状と将来 杉本 周作  72
2018(平成30) 気30 8.27 〜 8.28 基本場と擾乱から見た大気-海洋-陸面の相互作用 木下 武也 70
海38 8.28 〜 8.29 北太平洋を中心とした中高緯度における海洋変動
長船 哲史  54
2019(令和01) 気31 7.24 〜 7.25 最新の観測・モデル・理論研究から捉える日本周辺の気象及び気候変動 木下 武也  74
海39 8.28 〜 8.29 北太平洋を中心としたマルチスケール海洋変動と分野横断研究
長船 哲史  78
2020(令和02) 気32 12.14 気象現象・気候変動の成因における様々な結合過程の重要性
※新型コロナウイルスの影響で、冬にオンライン開催
坂崎 貴俊  85(現地参加6)
海40 12.15 黒潮/親潮続流域の力学過程とその学際的応用
※新型コロナウイルスの影響で、冬にオンライン開催
松村 義正 131(現地参加7)
2021(令和03) 海41 7.27 海洋力学における海岸/海底地形の役割と影響
※新型コロナウイルスの影響で、オンライン開催
松村 義正  79(現地参加3)
気33 7.28 大気のマルチスケール時空間変動
※新型コロナウイルスの影響で、オンライン開催
坂崎 貴俊 73(現地参加2)
2022(令和04)   気34  8.24 〜 8.25 多重階層結合系における対流圏大気現象の過去・現在・未来  山崎 哲   
  海42   8.25 〜 8.26  日本周辺の海流の力学過程およびその影響の理解  西川 はつみ  
 2023(令和05)  気35  8.21 〜 8.22 多様な時空間スケールでの気象学・気候学・大気科学  山崎 哲    
   海43   8.22 〜 8.23 中緯度域の海洋変動と大気・生物地球化学への影響  西川 はつみ   

東京大学 大気海洋研究所
地域連携研究部門

〒028-1102
岩手県上閉伊郡大槌町赤浜1-19-8

TEL 0193-42-5611

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