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2025プログラム


日時 内容 場所
2025年
8月5日(火)
- 6日(水)
「変容する気候系における海洋の変動と極端現象」(気象研究所 川上雄真)

【招待講演】
 石井 雅男先生(気象研究所)

プログラム(未定)

概要
 近年、異例かつ極端な海洋現象が様々な海域で発生し、気候・環境・人間社会に大きな影響を及ぼしている。例えば、日本近海では黒潮大蛇行の記録的な長期化や黒潮続流の異常な北上、及び親潮の顕著な北退があり、これらが日本の夏の猛暑やサンマ・スルメイカ等の歴史的不漁に寄与したと指摘されている。こうした極端な現象を含め、海洋の変動・変化には現時点で未知の点が多い。その背景要因や気象・気候・海洋環境・海洋生物資源等への影響の更なる理解が必要である。本研究集会では、様々な組織・機関に所属する研究者・専門家が一堂に会し、種々の海洋現象について議論する。最新の研究成果を持ち寄り、物理・生物・化学の分野を横断する様々な視点からの議論を行うことで、海洋現象に対する理解を深める。
 
大気海洋研究所
地域連携研究部門
         
2025年
8月6日(水)
- 8日(金)
「様々な時空間スケールの大気現象における普遍性と多様性」(気象研究所 栃本英伍)

【招待講演】
 早坂 忠裕先生(東北大学)
 中村 尚先生(東京大学)
 高須賀 大輔先生(東北大学)未定


プログラム(未定)

概要
 大気現象のメカニズムの解明とこれらの現象の将来変化の予測は、将来の災害軽減や精度の高い気象・気候予測の実現の為に重要な課題である。大気現象は様々な時空間スケールを有しており,それぞれの大気現象においては、共通の内部構造やメカニズムを持つ普遍性と、事例ごとに異なる特徴を持つ多様性が存在する。したがって、大気現象のメカニズムを包括的に理解するためには、大気現象に内在する普遍性と多様性を体系的に明らかにする必要がある。一方、大気現象においてはスケール間での相互作用も活発に生じているため、大気現象のメカニズム,予測,そして現在進行する温暖化による将来変化を理解するためには,スケール間の相互作用を包括的・有機的に研究していくことも重要となる.さらに,近年の、コンピュータ性能の向上に伴う数値シミュレーションの高精度化や観測・データ同化手法の発展に伴う再解析データの品質向上および高解像度化が,グローバル・総観・メソ・乱流の各スケールでのプロセスや,それらのスケール間相互作用の理解促進に大きく貢献している.さらに大気内部過程だけでなく降水・雲物理・光化学・放射といった異なる物理・化学プロセスの理解やモデリングも発展しており,これらの手段や複合的な視点を,幅広い分野の研究者が集まって議論することで,様々な時空間スケールでの大気現象における普遍性と多様性の理解に貢献することが期待される.
 
大気海洋研究所
地域連携研究部門
 

東京大学 大気海洋研究所
地域連携研究部門

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