日時 | 内容 | 場所 |
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2024年 8月5日(月) - 6日(火) |
「多様な時空間スケールの先進的気象学・気候学・大気科学」(東北大学大学院理学研究科 伊藤純至) 【招待講演】 高薮 縁先生(東京大学大気海洋研究所) 高須賀 大輔先生(東北大学大学院理学研究科) 高谷 祐平先生(気象庁気象研究所) プログラムはこちら 概要 現在の気象学の対象は広域に及んでいる.100年近く気象学の発展を支えている米国気象学会の発行する雑誌も,気象学,気候学,大気科学のそれぞれを対象としたものがあり,様々な視点からの理解が必要とされていることは間違いない.元来,大気現象は様々な時空間スケールに存在しており,同時にスケール間での相互作用が活発に生じている.つまり,大気現象のメカニズム,予測,そして現在進行する温暖化による将来変化を理解するためには,上記の3つの学問分野を包括的・有機的に研究していくことが重要となる. さらに,近年の観測・モデル・データ同化手法の発展は,全球(気候)・総観・メソ・乱流の各スケールでのプロセスや,それらのスケール間の相互作用を理解するための重要な手段になってきた.さらに大気内部過程だけでなく降水・雲物理・光化学・放射といった異なる物理・化学プロセスの理解やモデリングも発展しており,これらの手段や複合的な視点を,幅広い分野の研究者が集まって議論することで,多様な時空間スケールでの気象学・気候学・大気科学の発展に貢献することが期待される. |
大気海洋研究所 地域連携研究部門 |
2024年 8月6日(火) - 7日(水) |
「北太平洋の変動と極端現象」(気象庁気象研究所 川上雄真) 【招待講演】 岡 英太郎先生(東京大学大気海洋研究所) 坂本 圭先生(気象庁大気海洋部) プログラムはこちら 概要 海洋は様々な時間スケールで変動している。海洋の変動は、海面における大気への作用を通じて気象・気候に影響するほか、海洋生物資源の分布にも関係する。そのため、海洋変動について理解することは重要である。また、近年は海洋変動の中でも、海洋熱波(極端に高い海面水温が持続する現象)をはじめとした極端現象が注目を集めている。その環境、気候、および人間社会への影響の大きさから、極端現象の発生・持続・衰退メカニズムの解明が喫緊の課題となっている。本研究集会は、大学・官庁・国立研究開発法人・一般財団法人・民間企業など、様々な組織・機関に属する研究者が一同に会し、種々の海洋現象について議論・情報交換することを目的とする。海洋の変動や極端現象に関する最新の研究成果を持ち寄り、様々な観点から議論を行うことで海洋現象に対する理解を深める。 |
大気海洋研究所 地域連携研究部門 |